音読で記憶力トレーニング 声に出して読んで、思い出す

毎回新しい文章を声に出して読み、本文を見ずに思い出す練習をくり返します。 文章を覚えること自体が目的ではありません。覚えて、思い出す力そのものを鍛えるトレーニングです。

トレーニング 約 10〜15 分・週 5 回がおすすめ

はじめての方は初級から。物語の長さは、初級は短いものだけ、上級は長いものまで進みます。

  1. 速音読 やさしい文章を、正確に、できるだけ速く読む
  2. 物語を覚える 新しい物語を、気持ちを込めて音読する
  3. 計算と思い出す 本文を見ずに、物語を声に出して話す(計算は答えを声で言う)
  4. リーディングスパン 文を続けて読み、太字の言葉を順に言う
  5. もう一度思い出す 時間をおいて、物語をもう一度話す

うまくできた課題は、次の回から少しずつ難しくなります(物語が長くなる・文が増える)。難しさはコースごとに記録します。

ログインしなくても使えますが、結果は記録されません。ログインすると毎回の結果が残ります。

速音読だけ 約 3〜5 分

やさしい文章を 3 つ続けて、正確に、できるだけ速く音読します。時間がない日や、ウォーミングアップに。

測定テスト 約 12 分・4 週間ごと

練習とは形式の違う課題で、記憶力そのものが伸びたかを確かめます(練習した課題に慣れただけの上達と区別するため)。

  • 読み上げられた 15 個の言葉を覚える(3 回)
  • 読み上げられた数字を、同じ順・逆の順で答える
  • 読み上げられた物語を覚えて話す
ログインして測定テストを受ける

結果を記録して比べるためのテストなので、ログインが必要です。

はじめる前に
  • Chrome または Safari でお使いください(パソコン・スマートフォンのどちらでも使えます)。
  • 最初にマイクの使用の許可を求められます。「許可」を選んでください。
  • 声を出しても大丈夫な、静かな場所で行ってください。測定テストは音が出ます。
  • 途中でやめても、終わった課題までの結果は記録されます。
声と記録の扱い
  • 声を文字にする処理は、お使いのブラウザの音声認識機能が行います。Chrome では Google の、Safari では Apple のサーバ(または端末内)で処理されます。
  • このサイトのサーバには、声も、書き起こした文字も送りません。記録するのは点数と所要時間だけです(ログインしている場合)。
  • 退会すると、トレーニングの記録もすべて削除されます。
保護者の方へ
  • 文章は、青空文庫の児童書(宮沢賢治・新美南吉・小川未明・グリム童話・アンデルセン童話など)から選んでいます。 さらに、死・暴力・飲酒喫煙・恋愛・差別的な表現などを含む段落は、機械的に除いています。
  • ほかの利用者とやりとりする機能や、ほかの利用者の書いた文章が表示される機能はありません。
  • 古い作品なので、今とは違う言い回しが出てくることがあります。
トレーニングの考え方と、わかっていないこと
  • 声に出して読むと、黙読より内容を覚えやすいことが知られています(プロダクション効果。MacLeod ほか, 2010)。自分で声に出すのがいちばんで、録音した自分の声を聞くより、他人の音読を聞くより効果があります(Forrin & MacLeod, 2018)。
  • やさしい文章の音読と簡単な計算を毎日続けた高齢者で、前頭葉の働きや処理の速さ、物語を覚える記憶が改善したという研究があります(Uchida & Kawashima, 2008; Nouchi ほか, 2016)。
  • 台詞を覚えて気持ちを込めて演じる訓練で、高齢者の記憶が改善したという研究もあり(Noice ほか, 2004)、物語を「気持ちを込めて読む」のはこれにならっています。
  • 一方で、脳トレで伸びるのは練習した課題やそれに近い課題が中心で、練習と離れた能力や日常生活にまで効果が広がるという確かな証拠はない、という大規模な検討もあります(Simons ほか, 2016; Melby-Lervåg ほか, 2016)。
  • そのため、このトレーニングは記憶力の向上を約束するものではありません。練習とは別の測定テストで、ご自身の変化を確かめながらお使いください。
  • 医療行為ではありません。物忘れが気になる場合は、医療機関にご相談ください。

文章の出典:青空文庫(著作権の保護期間が終わった作品)。 各文章の下に作品名と、入力・校正をされた方の情報が載っている図書カードへのリンクを出しています。